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東北最高峰「燧ケ岳」と尾瀬ヶ原 [山登り]

長らく休眠してしまってましてすみません。

約半年ぶりの投稿となります。

何も活動してなかったわけではなく1月から5月までには

フルマラソン2本とウルトラマラソン2本参加し

登山も積雪期の「谷川岳」登頂などこなしてきましたが

落ち着いて記事が書けず今に至ってしまいました(ノ∀‘)ペチョン


年内のレースはほぼ予定は消化したので6月以降は山メインとなります。


その第一弾は福島の名峰「燧ケ岳」です。

日本百名山にも選定されており日本の北に位置する山では最高峰です。

ふもとには国立公園「尾瀬」の大湿原が広がる絶好なロケーション
のため山登りして下山してテント張って尾瀬の自然を満喫する計画です。

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スタートとなる大清水には24時間入出庫できる駐車場があります。

地元横浜を6月1日金曜の晩23時に出発し到着が午前3時前でした。

第一駐車場にわずか一台の空きをみつけ1時間ほど仮眠して

6月2日午前4時10分スタートです。 



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関東からの尾瀬の入り口といえば「鳩待峠」がポピュラーですが
鳩待峠の手前には午前5時開門の津奈木ゲートがあるため
もっとも早くに尾瀬に入るには規制のない大清水がうってつけです。 
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歩き始めは気持ちのいい新緑のゲートの林道です。
スタートが早かったのかこの時間歩いてるのは10人程度です。
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1時間ほど歩くと林道が終わり沢沿いのルートとなります。
緑が目に優しく耳には沢のせせらぎ体にはマイナスイオンって感じですww
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沢からルートが離れいつしか木道が現れます。
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そして歩き始めてから約2時間の午前6時5分
標高1762m「三平峠」に到着。
休憩用のベンチがあるだけの林の中なの眺望ゼロww
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峠ですからここからは下りとなります。
前方を見るとガスってます。
歩く木道も湿気でかなり滑りがちで何度か着地したかかとが
ズズズっと行くことがありここは注意して進みます。
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山に囲まれているため日の出時間を過ぎてもなかなか
届いてなかった太陽光がようやく木々の間から見ることができます。
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午前6時20分 木道を下りきって表れたのは「尾瀬沼ビジターセンター」
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そうここは尾瀬沼のほとりに建つ宿泊施設でして
目の前には尾瀬の人気スポットの一つ「尾瀬沼」が広がります。
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先ほどから見えていたガスはこの尾瀬沼から湧いていたんですね。
幻想的な水面に本日の目的地である東北一の山
「燧ケ岳」が逆さ燧ケ岳となって映ってますよ~( *´艸`)
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今年は桜にしても藤にしても例年より開花が早いって言われてて
尾瀬ヶ原の水芭蕉も本来ならこの6月上旬が見ごろのところ
すでにピークを過ぎてるとの情報を聞いてましたが
ここ尾瀬沼は今が見ごろって感でした。
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数分で尾瀬沼を覆っていたガスが切れて
水面がより一層「燧ケ岳」を映す鏡となります。
もう少し早くに尾瀬沼に到着していたらもっとガスガスとした
神秘的な風景が見れたかもしれませんね。
実はこの燧ケ岳は火山なんです。
その火口周辺に合計5つのピークがあります。
ミノブチ岳、御池岳そして
この尾瀬沼側から見える三つのピーク
左から赤ナグレ岳、柴安嵓(しばやすぐら)、俎嵓(まないたぐら)。
柴安嵓が最高峰(2356m)ですが、三角点は俎嵓(2346m)にあります。
ルートが無いピークもありこの日は最初に八合目にあたる
ミノブチ岳からまないたぐらを踏み最高峰の柴安嵓を目指します。
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尾瀬沼の周辺も木道がきれいに整備されてます。
この尾瀬沼から離れていくと燧ケ岳への登山道である
「長英新道」が始まります。
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かなり林道を登って来た感じがありましたが
現れた看板は「一合目」の文字が・・・
もう少し登って「五合目」の表示から始まってほしかったww
ここまで来たのにまだ「一合目」なのねwww
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15分ほどで「2合目」時間は8:13
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この頃になるとルート上にも残雪が現れます。
 
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かなり空が開けて来ました。
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そして展望が広がりさきほどいた「尾瀬沼」が見えます。
空には雲一つなくこれからの展望に期待ワクワクです。
 
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「5合目」8:50
高度計は2000mを超えてきました。
この頃にはかなりの発汗でシャツのボタンもおへそ辺りまではだけてしまってますww
西城秀樹さんのステージ衣装って感じ?
そうそうヒデキさん亡くなられちゃいましたよね・・・
私的には有名人の訃報の中でかなりショック度が高かったです(´・ω・`)
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日本アルプス周辺の森林限界は2500~2800と言われてますが
さすが東北だけあって2000を超えた辺りから
森林限界っぽい風景になってきてますね。
そしてここを登り切ると・・・
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一気に展望が開けた場所アカブチ岳です。
目の前には左に御池岳、右に俎嵓が見えます。
山肌の雪渓と青空のコントラストが最高です!
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そして眼下にはより一層綺麗に尾瀬沼が見えてます。
 
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御池岳にはルートが無くて斜面の雪渓をトラバースしていきます。
この位の雪ならば滑り止めを装着するほどでもなく
キックステップでザクザク進みます。
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そして午前9:46
まないたぐらに到着です(^^)/
私のGPS時計は標高2343mとなってますが
国土地理院の記録は2346mです。
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歩いてきた尾瀬沼のほとりから先程いたアカブチ岳までの林道
そしてきれいな雪渓が見渡せます。
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そして右に目を移すと尾瀬のもう一つの百名山
「至仏山(しぶつざん)」が見えてます。
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そして目の前には本日のラスボス柴安嵓へと続く雪渓がきれいですね。
あそこに登って雄大な景色を見たいがためにさっさとこの場を出発し
ガシガシと雪渓を登ること30分…
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午前10:19
この日の最高峰 柴安嵓(2356m)到着でーーす!!
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360度のパノラマビューは期待以上の絶景です。
100km先の山々まで見れるほどです。
改めてこの日に来れたことへ感謝します。
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そして眼下には期待通りの尾瀬ヶ原が隅々まで見て取れます。
最近視力が落ちて見えませんが目を凝らせば
尾瀬ヶ原の木道を多くの人が歩く姿が見えたでしょう。
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この絶景を眺めながらこの日初めてザックを下して
セブンで購入してきたおにぎり二つを食べますww
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20分ほど休憩して下山のスタートです。
ルートはこの日キャンプする「見晴(みはらし)」に通じる
「見晴新道」です。
この見晴新道は後で知ったのですが5年前に土砂が流出して
2016年まで通行禁止だったそうなんです。
復旧して2年とのことですがその当時の影響が残っているのか
かなりの悪路に悩まされながら下山しました。
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途中、三組ほどとすれ違いましたがこれから登るのかと思うと
気の毒になるくらいでした。
かなりのスピードで下りましたが先を下る人は見えず
悪路ゆえに利用する人も少ないのかな?
テカ、かなり下ですれ違った人がいたけど時間的に
大丈夫なのかと心配してしまいます。
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ヤブコギをも強いられながらなんとか林道に下りました。
約2時間の苦しい下山でしたがこの新緑のまぶしい
緑に癒されると疲れも吹き飛びますね~
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そして12:40
キャンプ地である管理小屋「燧小屋」に到着ww
ここで受付をしてチャチャッとテント設営です。
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見晴には5,6軒の宿泊施設の小屋があり
デッキチェアーで軽食も楽しめます。
こちらは地元の桧枝岐村(ひのえまたむら)の名前を冠にした
「桧枝岐小屋」さん。
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ここで待望の自分への「お疲れさんターーイムww」
生ビールww800円とウインナーの盛り合わせ750円
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頂上であまりの発汗で持参した水分を使い果たし下山だから余裕
をこいてましたがあまりの悪路で水分が枯渇し残雪を食べながらの
下山でしたからもうこの時を夢見ていましたww
「かんぱーーいい(ノ∀‘)」
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1時間ほど散策してましたがこの時間帯さほど
目を見張るものがないため
16時前から晩御飯の準備に取り掛かります。
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メニューは持参した平打ちパスタでカルボナーラです!
付け合わせに缶詰のランチョンミートを焼きます。
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この日はペットの赤ワインもザックに忍ばせていたんですよね~ww
ザックが重たい原因だよね
もうこの頃は一人酒盛り状態ですねww
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そしてまだ外も明るい18時頃には寝袋に潜り込んでしまいました。
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夜は更け・・・
午前零時に目を覚まし
期待の星空を見に見晴の広場に出て空を見上げると・・・
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おおお!
満天の星空ではありませんか!
右側が白く明るいのは月の明りなんです。
二日前が満月でこの晩はまだ月齢が大潮で
ほぼ満月と変わらない明るすぎる夜空は
普段なら見える星が見え辛くなってる感がありましたが
それでもキレイですね!
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見晴の小屋からはまだ灯りが漏れてる部屋も見えます。
大部屋でなくて個室なのかな?
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南側には群馬の「至仏山」
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そして北側に福島県の「燧ケ岳」
どちらも絵になりますよね~ww
この写真は四季折々の時に変えるFBのカバー写真に決定しましたww
カエルの鳴き声に囲まれての星空を満喫できました。
そして翌朝・・・
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3時半に目覚ましに起こされ
4時過ぎに尾瀬ヶ原に出てみると・・・
周囲は幻想的な朝靄(あさもや)が湧いてます。
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高原の大湿原とそこを取り巻く山々で盆地状態となっているが為の
幻想的な、それはまさに水墨画の世界となってます。
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湿原には水芭蕉の群落が
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木々の一本一本
そしてお月さままでが絶好のオブジェになりますね
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日の出時間の午前4時35分を過ぎると
燧ケ岳の反対側が明るくなり始めました。
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周りの山々の斜面に朝日が射し始めますと
ガスも消え始め・・・
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その頃いた多くのギャラリーは宿泊施設に戻り始めます。
「起きるのがおそかったな~www」
なんて笑いながら談笑するご夫婦・・・
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でも本当のクライマックスはここからだったのです
燧ケ岳の肩から朝日が顏を出すと・・・
湿原から水蒸気が湧き始め
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その蒸気は朝日に照らされ
なんと白い虹となってます!
木道に立つおじさんが絶好のアクセントとなってます。
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そして湧き出た細かい水蒸気が目の前を流れ
辺りを覆い尽くしていくと
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朝日に照らされた水蒸気は黄金となり
360度光のカーテンに包まれた状態となり
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大湿原は輝き出し
木道は光の道となっていきました。
時間にして数分の事でしたがかつて経験したことがない
時間を味わえました。
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そして辺りは昼間の普段の尾瀬ヶ原に戻っていきました。
(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)
若い頃は桜の花見ても大した感動を覚えず
紅葉の良さを言われても
「枯れ葉を見たって…」
なんてリアクションしかしませんでしたが
年を取ったからなのか
花や紅葉に一喜一憂しこの日の様な幻想的な世界に
感動するようにもなりました。
それを日本人ならではの感覚とも言われますが
それを聞くと人って年を取って初めて本当の
日本人になるのかな?なんてぼんやり考えてしまいました。
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午前6時40分
キャンプ場に戻り広場のベンチで「至仏山」見ながらの
朝食タイムww
なんと朝からカレーメシ
その後ゆっくりとテント撤収して
8時半キャンプ場を後にしました。
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燧ケ岳は環境省がもう少し管理しないといけないって感じました。
麓には「桧枝岐村」の小屋とか散在してますが
尾瀬へ来るお客で十分収益が見込めるから
あえて人を要する山の管理に力を入れてないのでは?
って感じがしてしまいました。
燧ケ岳の噴火で出来た尾瀬の大湿原です。
山あっての国立公園です。
なんと言っても東北一の山!
木道を何度も振り返りながら燧ケ岳に別れを告げました。
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10時48分
鳩待峠に到着
11時発の戸倉行きのシャトルバスに乗れました。
戸倉から12時過ぎの路線バスで大清水に戻り
13時過ぎに駐車場から帰路に着きました。
尾瀬の見どころは満載ですが
日帰り行程だと封鎖ゲートの関係で朝一番の尾瀬の姿って
早くて6時ごろになってしまい
その頃は昼間の尾瀬の風景なんでしょうね。
ですから最低でも一泊しないと尾瀬の素晴らしさは
堪能できないと思います。
素晴らし星空、神秘的で感動的な朝の大スペクタルは
一生忘れられないでしょうね。
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