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苦行の巡礼「立山」と岩の殿堂「剱岳」 [山登り]

10月7日土曜日から三連休が確定していた為
今月もお山に出かける事ができました。
本来なら去年歩いた黒部の秘境「下の廊下・水平歩道」を
行きたい!と言ってたharleyさんと今年は歩く予定でしたが
「下の廊下」の整備が例年以上に遅れていて今年は
ダメっぽい感じでしたので(10月14日時点では黒部~欅平まで通行可能のようです)
秘境というより近年まで「登るべからずの岩峰」と呼ばれていた
岩と雪の殿堂「剱岳」にharleyさんとアタックしてきました。

ちなみにharleyさんとはソネブロ休眠中の伝説のブロガーさんです。
予定では室堂まで夜行バスでアクセスしまずは「立山」に登り
そこからさらに北上して「剱岳」直下でキャンプして翌日アタックです。
「下の廊下」は残念だったharleyさんですが去年買った
登山用ヘルメットが今回も使用できるとウキウキです。
私にとっては久々の同伴山旅って事でなおかつ
前の週もharleyさんとは徹夜リレーマラソンでご一緒でしたから
2週続けての二人で朝を迎えます(*´ω`)ムフフフ
そんな二人の山旅のスタートですww
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夜行バスは快適で熟睡はできないもののイスがリクライニング出来て
睡眠不足にはならずに午前8時
予定通り「室堂バスターミナル」に到着です。
この時間にいるのはほとんどが山登りの方です。
そして気になるお天気ですが
週間天気予報を数日前からみてますが初日は午前中は雨って事は想定内
翌日の日曜日、月曜日が晴れマークですから
雨に泣かされた今年の山行の中ではいい感じです。
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とりあえず上下レインウェアーで午前9時登山スタートです。
実は「立山」と言う名前の山はなく正式には「立山三山」である
「雄山(おやま)」「大汝山(おおなんじやま)」「富士の折立(ふじのおりたて)」
の三つの山を総称して「立山」と呼びます。
ちなみに「日本百名山」であり「富士山」「白山」と合わせて「日本三霊山」です。
9:20
室堂から反時計まわりで登ると現れる「一ノ越山荘」は「雄山」の頂上直下です。
あまりの雨の強さで中で少々休憩をとります。
徐々に弱まると思っていた雨はそんな気配がなく
まさに「聞いてないよ~」状態です。
とりあえず気を引き締めてガレ場の急登を登ります。
辺りはガスガスで本来なら「黒部湖」まで見える眺望は全く期待できません。
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10:10
「雄山」頂上到着・・・景色まったく無し・・・
唯一あるのが「雄山神社」と売店ですが売店はすでにシーズンoffなのか
固くしまっていて従来なら神主さんお祓いをしてくれるのですが
だれもいない神社でとりあえずこれからの山旅の安全祈願をしておきます。
お隣の「大汝山」は標高3015mであり「立山三山」の中で一番の標高です。
11:15
「富士ノ折立」標高2999mここまで来ても全くガスってます。
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遅くても昼までとにらんでいた雨はいっこうに止まず
仕方がないのでちょっとゴツゴツ感がある頂上で記念撮影です。
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12:45
立山三山からは稜線で繋がってる「別山」に到着。
緩やかな稜線ですが雨の中もくもくと歩くharleyさん
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景色もなくこの後はカメラを取り出す事もせず・・・
13時に「剱御前山荘」に着いたww
って言うか本来は「剱沢野営場」に降りる予定でしたが
この雨とガスでルートを見落として山荘に出てしまったのでした。
しかしここで休憩とランチが出来て結果オーライでした。
なんせこの後キャンプ予定地の「剱沢野営場」に15時に到着するのですが
雨がいきなり強くなり雨の中でのテント張りとなったからです。
結局、雨は19時すぎまで降り続きウトウトしてふと目をさました時に
ようやく上がってくれました。
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この日スタート以来のトイレを済ませしばし星空撮影です。
この調子なら翌日の山行は120%期待できますね(^_-)-☆
スタート予定は4時ですから目覚ましを3時にセットしてシュラフにもぐりこみます。
(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)
朝3時起床
満天の星空はそのままで月光でテンバも明るい!
エナジー系ジェリーを流し込み水分補給して準備オッケー
ぐがぁ!!halleyさん4時になっても起きてきません( ノД`)シクシク…
まさかの熟睡モードですww
そんなんで予定より少々遅れてスタートです。
テント場から剱岳方面には「剱沢小屋」そして直下には「剣山荘」があります。
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5:10
その「剣山荘」まで来ると東の空が色付いてるのに気が付きます。
ここから先は水場もありません。
一応アタックバッグには1.5㍑入れてあります。
前日は終始ほぼ10kgになるザックを背負ってましたから
軽くていいのですがここから先は岩と鎖の連続となりますから気引き締めて進みます。
5:20
最初の登りをクリアして現れる「一服剱(いっぷくつるぎ)」
空が大分明るくなってきたからここで日の出を待つ事にしました。
ちょっと時間が空きすぎてしまった
5:49分ご来光です(^^)/
ここでの写真撮影で40分ほど消費してしまいました。
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左のツンとしたのが「後立山連峰」の「鹿島槍ヶ岳」です。
うーん(*´ω`)この絵面も来年の年賀状候補ですなww
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そして前日はガスでまったく見れず今朝はま闇の中だった
剱岳の山容があらわに!
しかしこの時前に立ちはだかるのは朝日に赤く染まる
モルゲンロートの「前剱(まえつるぎ)」です。
その「前剱」までは浮き石の多いガレ場の連続ですが
6:20
「前剱」までくるとようやくラスボス的な「剱岳」が
目の前に現れましたよ~
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そして富山側に目をやると一面雲海に虹と太陽に映し出された岩場が映る
ブロッケン現象です。
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ラスボスの前には「平蔵の頭」「平蔵のコル」が鎖まみれになって鎮座してます。
その鎖場を慎重に進みます。
とにかく気を付けるのが落石です。
落として下の人に当たったら痛いってレベルではありませんからね
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後ろを振り返ると「平蔵のコル」で余裕のポーズのharleyさんww
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その先でちょっと渋滞が発生してます。
「剱岳」の名所「カニのたてばい」です。
ほぼ垂直の壁を鎖を頼りに登ります。
5階建てのビルって感じかな?
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この時期は夏山シーズンラストですからこんな状態でしたが
ピーク時ではここで2時間待ちの渋滞が発生した時もあったそうです。
カニのたてばいをクリアーすればあとはガレ場を登り・・・
7:45
ついに「剱岳」登ーーーーーーーーーーーーーー
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昨日の一日中ずっと雨に降られた苦行がようやく報われた感じです。
雲一つなく360度大パノラマです。
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遠くには富士山!そして北岳、間ノ岳、鳳凰三山です。
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富山の街並みに日本海まで見えます。
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そして左端に「槍ヶ岳」そこからの稜線の先に「笠ヶ岳」
そして眼下には昨日歩いた別山までの稜線と
谷間には自分達のテンバも見えます。
頂上には祠がまつられその前では懸念撮影の順番待ちができます。
撮影会の後は往きのような渋滞待ちに合わない様に
速攻で下山の開始です。
剱岳は登りの下りが別々になるルートが多く狭いルート上での
すれ違いって少なくていいのですが2、3間違えて下山ルートを
登ってくる人もいますねww
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10時ジャストにベース基地である「剱沢野営場」に無事帰還できました。
ここでもう一度振り返って「剱岳」を仰ぎます。
明治になるまで人を寄せ付けなかった山容はまさにラスボス的風格がありますね。
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時間的にまだ帰ってきてない方々がほとんどで
のどかな雰囲気の中で早目のランチをとりながら
撤収の準備を始めます。
11:30
「剱沢野営場」出発
今年の山行はこれで5回目です。
「百名山」ってあまり意識してませんが今年は今回も含め
7座の百名山を踏めました。
まだまだ登りたい山はあり年齢を考えると「剱岳」の再訪は
多分ないかなぁって思うとすごく寂しい感じになり
何度も後ろを振り返りながらキャンプ場を後にしました。
とにかく往復5時間ちょっとのアタックでしたが十分満喫でき
お腹一杯です。
そして昨日はまったくその姿が見えなかった「立山三山」そして下界の
箱庭のような室堂高原が現れてきました。
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くぼみから煙が出てるのは「地獄谷」です。
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昨日岩の頂上で記念撮影した「富士ノ折立」の稜線が綺麗です!
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晴れていれば初日登っておきたかった「浄土山」が見えます
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その「浄土山」方面から流れ出る「浄土川」のせせらぎ
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やはりこうし見ると立山って白の山肌と緑のコントラストが綺麗ですね。
「剱岳」はお腹一杯ですが「立山」は晴れた日にリベンジしたいな~って思っちゃいます
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halleyさんはもう一日満喫したい為この「ライチョウ沢キャンプ場」でもう一泊するため
ここでお別れとなりました。
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立山の白い稜線の向こう側から来て下って再度登り返して
harleyさんのキャンプ場を最後にもう一度見下ろします。
あのキャンプ場の周辺には日帰り温泉もあるんです。
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「地獄谷」の向こうにはharleyさんが登る予定の「大日岳」です。
ここへの稜線も気持ちのいい歩きができるのです。
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火口湖でもある「ミクリガ池」
風が無い日には綺麗な鏡となって立山を映し出すのですが
この日は若干風がありこんな感じでしたww
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14:00
室堂バスターミナル前まで戻ってきました。
前日はまったく見えてなかった景色です。
右手が「浄土山」で正面がスタートして最初に登った「雄山」
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頂上の「雄山神社」も見えますね。
やっぱり来年の8月頃「立山」だけでもリベンジしたいな。
それも晴れた日に登ってしっかり次はお祓いもしてもらおう!
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14:20発の室堂からの高原バスに間に合い
美女平からは「立山ケーブルカー」で立山駅まで下ります。
そのご「富山地鉄」で富山駅まで出て17時13分発の東京行き
「はくたか」で20時ジャスト東京駅でした。
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今年の山は天気に泣かされたって感じでした。
まあ前回の「赤石岳」はまあまあよかったけど
今回は初日ダメダメでしたがそれをも挽回するような
二日目の晴天ですごく思い出深い度になりました。
そして山友が少なくふだんソロが多い私でしたが
今回はharleyさんが同行してくれたおかげですごく楽しい山旅となりました。
辛い雨の中での山行、そして満天の星空と真っ赤な日の出
青空に映える立山の山々
たぶん一生忘れられない山旅になりそうです。
次回もご一緒できればいいよね(^_-)-☆
その為にも足でまといにならないように日々鍛錬ですね。
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