南アルプスの主峰「赤石岳」と「荒川三山」 [山登り]
先週の土曜、日曜の一泊二日で南アルプスの主峰「赤石岳」とそこから稜線で
繋がる「荒川三山」と「千枚岳」を歩いてきました。
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実はこの山へは一昨年チャレンジしようとしたのですが
途中クルマのトラブルが発生しリタイアしてしまっていたのです。
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とにかくアクセスの悪い南アルプスの南部です。
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新東名の新静岡インターから離合ができないような山道を
くねくね2時間ほどかけて「畑薙ダム」臨時駐車場に着き
そこからは一般車両が入れないためこの界隈の山を管理する
「東海フォレスト」さんの専用バスで登山入口までさらに1時間です。
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ここがその「畑薙ダム」臨時駐車場です。
一昨年はあと40分で到着できた場所でして今回は無事辿り着けただけで
半分近く今回の旅が達成できた感じでした。
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夜半から振りだしていた雨も予報通り朝には上がりました。
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そしてこの日の始発7時30分のバスを待ちます。
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始発がシーズン中でもこの時間のため当日スタートは9時近くになるのが
難なんですよね。
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そしてバス登場(^_-)-☆
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この日は2台のマイクロバスにこの時間に並んだ人たち全員ギリで乗る事ができました。
道路は未舗装の所が多くバスは大きく揺れながらダムの横を上がって行きます。
この辺は湖面がコバルトブルーでして去年の黒部峡谷を思い出します。
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そして1時間すると綺麗な登山基地「椹島(さわらじま)」に到着です。
ここには宿泊施設もありここで一泊して朝早くに立つってプランもできますね。
なんか上高地のような雰囲気ですよね。
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さて今回のコースなんですが・・・
山を知ってる人ならばわりと有名なコースなんですが
椹島を起点としてグルリと一周すると「赤石岳」「荒川三山」を踏めるのですが
時計回りOR反時計回りで大きく好みが分かれます。
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時計まわりだと最初に「赤石岳」が現れますがそこまでが急登急登でキツイコースです。
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その逆の「千枚岳」からのコースは序盤なだらかな樹林帯を進みますが距離が長いんです。
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短期決戦で行くかジワリと攻めるか?
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私も直前まで悩んでましたがこの日は朝方はガスっていたので展望も良くないと
言われる「時計回り」にしました。
初日はマップのコースタイムではゆうに10時間越えです。
9時スタートだと夜の7時になってしまいますので巻いて巻いて
遅くても5時までには初日の目的地「荒川小屋」へ到着を決意します。
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そんな訳で8時50分スタートします。
この鉄梯子を登るといきなり山にとりつき
九十九折の急登を黙々と進みます。
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スタートの椹島から最初のポイントとなる「赤石小屋」までの工程が
5段階で表示されてます。
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まだまだ紅葉は早くこの辺りでは真夏の新緑のような感じです。
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さすがに展望はありませんね。
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この看板だけが楽しみとなります。
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しかし怒涛の急登を上がって来た為に汗の量がハンパありません。
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この日は前日の雨を考えて脚絆(山用のゲーター)をしていたのですが
それで空調が悪いのか下半身ビッショビショです。
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途中ゲーターを脱いだり靴下交換したりで
やっとこの看板が現れた時は「やった――」って感じでした。
そして11時30分「赤石小屋」到着wwww
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ここまででコースタイムの半分でこれたから大分巻いた感じですね。
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綺麗な山小屋で南アルプスの湧き水が勢いよく出てます。
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ここで30分ほど休憩をとり前日仕事帰りに買った半額のおにぎり2個をパクパク(^_-)-☆
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13時50分ようやく赤石岳の稜線が見えてきました。
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ここまで端折ってますが小屋からここまでもガレ場の急登でカメラ
取りだす余裕をなかったす(*´ω`)
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下から見上げていた時は青空に映えてたのに
稜線を歩き出すとガスってきました。
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14時20分ようやくたどり着きました!「赤石岳」3121m
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日本百名山でして国内標高第7位です。
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標柱には3120mと書かれてますなぁ
その下に見えるのは「赤石岳避難小屋」しっかり管理人さんもおります。
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我々の小、中学校では「南アルプス」を「赤石山脈」「中央アルプス」を「木曽山脈」「北ア」を「飛騨山脈」って呼び名でならったのですが今は言わなくなってしまってますね。
冠に名を連ねるほど雄大な容姿の「赤石岳」ですがこの山行ではその全容はなかなかお目にかかれないのが残念なんす。お隣の「聖岳」に登ると真正面に見えるんだけどね(^^♪
「赤石岳」」からながーーーいガレ場をおりてきて着いたのが
「大聖寺平」14時30分
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その奥にはガスにおおわれた山を右からトラバースです。
ここも長かったけどこの先に小屋が急に現れる事を期待して歩く歩く
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あの向こうには?と思うこと数回・・・
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16時ジャスト!ようやくこの日の宿泊地「荒川小屋」到着ぅぅ(*´ω`)アヒ~
9月下旬だというのに人が少なくこの日は15人程度かな?
寝床などかなりゆったりと使えました。
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この週の週間天気予報は土曜日に雨マークもあったので皆さん敬遠したのかな?
前日に雨が前倒しとなったから強行して正解でした。
前日に雨が前倒しとなったから強行して正解でした。
そして17時からお待たせの夕食タイムです!
山の定番「カレーライス」とパンプキンサラダにほうれん草のクリーム和えとキャベセンです。
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私的には意外と山のカレーって初体験でした。
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前日は2時間の睡眠と今日の山行でこの日は7時前には布団にもぐり込んでしまいました。
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(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)
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翌日の行動時間は初日ほどではありませんが
帰りの高速の渋滞を懸念して小屋を4時には出発です。
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天気予報は晴れとなってましたがガスってます。
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ご来光も雲におおわれたままでしたが
時間が経つにつれ雲が切れ富士山のシルエットが浮かびます。
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雲海がまさに大海原のようにうねってる様です。
この位置から見ると富士山が双耳峰ってのがはっきりわかりますね。
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そして北に目をやると北アルプスの山々まで見えます。
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しっかり富士山と雲海を楽しんでこの日のピーク「悪沢岳」に到着です。
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この日の「荒川三山」とは「前岳」「中岳」「東岳」の総称であって
この「東岳」が別名「悪沢岳」と呼ばれ標高3141m
国内標高第6位の「日本百名山」のなんです。
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ですから今回の山行では一度に百名山を二つ登れちゃう欲張りコースなんです。
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おまけに私はこれで国内標高1位から7位までコンプできました。
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こちらの小高い丘は「千枚岳」に続く「丸山」ですが芝紅葉が綺麗です。
そして目の高さには富士山です。
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この3000mの稜線歩きはたまりませんね~(*´ω`)
北岳から間ノ岳の稜線歩きも有名ですが
こちらの方が富士山も大きく見えてすんごくいい!
7時20分「千枚岳」到着。
千枚から今朝登ってきた「荒川三山」を振り返ります。
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お気づきの方も居ると思いますが
この山域の標柱はみんなどっしりとしてますよね。
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八ヶ岳なんて風で飛ばされそうなイメージがあるのですが
こちらはブルドーザーでも歯がたたないって感じですよね。
このお山は島田の「東海特殊製紙」さんの社有林であって管理も
グループ会社の「東海フォレスト」さんが担当してましてその関係で
資金面に余裕があるのかななんて勝手に想像してます。
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この千枚が今回の最後のピークでありあとは下山するのみ。
午前8時「千枚岳」の直下「千枚小屋」に到着。
反時まわりスタートだとコースタイム6時間の場所に立つ小屋なので
初日ここで一泊して2泊目を「赤石小屋」とする二泊三日が一般的のようです。
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ここも綺麗な山小屋です。
ここは以前から是非来てみたいと思っていた場所でして
30分ほどのんびり小屋の前のベンチにすわってました。
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時間的にもう宿泊者も出発して誰もいませんが・・・
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しばらく小屋を眺めてましたがゴール目指して出発です!
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この日の最終のバスは14時発です。
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それに乗り遅れたら椹島に泊まるしかありません。
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翌日の仕事の関係それはなりませんので
トラブルが発生しないように樹林帯を降りて行きます。
この山も南アルプスの山だから雨が豊富で樹林帯を苔におおわれていてます。
そして反時計まわりではスタートの合図でもある吊り橋がお目見えです!
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そしてこの滝が今回の山行のフィナーレとなるのでした。
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水が豊富な南アルプス。
この水はここからいくつかのダムで電気を発電させるタービンを回し
その後大井川となります。
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豊富な水も3000mを超える南アルプスの雄大な山々があって初めて育まれます。
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今回のルート上では湧き水が豊富にあふれてましたがそれは尽きる事がないとは言えません。
都会に戻れば蛇口から出る水に何も考えなくなってしまいがちですが
苦しい山行で次のポイントまで水を大事にした事を思えば
蛇口の水一滴さえおろそかにできないて事を考えさせられました。
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ps.
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今回のルートで「時計回り」はきつく「反時計回り」は楽とか聞きますが
きついと呼ばれる「時計回り」を登り、
なだらかな登りスタートの「反時計回り」を下山して感じた事は
なだらかな登りスタートの「反時計回り」を下山して感じた事は
「山登りに楽はない!」って事でした。