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白馬岳 夏山大雪渓 [山登り]


7月15日から二泊三日でテント担いで北アルプスの後立山連峰縦走を計画しました。


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14日の金曜日22時30分発の竹橋「毎日アルペン」夜行バスにのり
翌朝6時前に「白馬岳」への玄関口の一つ「猿倉荘」に降り立ちました。
スタートは標高1250mからです。
  
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バスを降りると周りの乗客はすぐに山荘へ向かいましたが
私はバスロータリーめいっぱいに下がり
山荘の屋根の向こう側に見える朝日に映える北アルプスの山々を堪能です。
週間天気予報ではかなりいい感じでしたから
幸先のよいスタートを確信しました・・・(この時は・・・)
⁻ 
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今回の計画は白馬三山と呼ばれる「白馬岳」「杓子岳」
「白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)」から途中
「天狗山荘」でテンハクして唐松岳~五竜岳テンハクで翌日下山
という三日間で5つのピークを踏んじゃうという
お腹一杯の計画でしたが出発二日前に今年は「天狗山荘」が崩壊していて
そのテン場も利用できないという事を知り
1日目は白馬岳真下の「白馬岳頂上宿舎」でテンハクして
翌日10時間の行程になってしまいますが白馬から唐松~五竜という
計画にしました
 
  
 
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「猿倉荘」で登山計画書を提出してスタートです。
まずは猿倉荘の裏山を登ってから林道あるきです。
しばらく歩くと徐々に空が広がり・・・
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おお!雪渓をまとった山肌が青空に映えますww
ウンウン今日来て正解正解と一人で納得してます。
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林道が終わり登山道の始まりです。
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そしてスタートから約50分で「白馬尻山小屋」が見えてきました。
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「白馬岳」といえば大雪渓!
そのスタートとなるのがここからです。
夏場といえどもここからはアイゼンなどの滑り止めが必要です。
私は軽量化を図ってチェーンスパイクです。
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温暖化が懸念されてる今日この頃ですが
山では影響がないのか今年は例年以上に雪が多いそうです。
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この大雪渓をひたすら登ります。
雪の上には無数の岩がゴロゴロしてます。
これって落石でして雪がまとわりついてないって事は数日前に落ちた
可能性もありかなり頻繁に落ちるそうですから
注意して登ります。
あと気を付けたいのが「日焼け」と「雪目」でしょうね。
数年前の残雪の「槍ヶ岳」ではノーサングラスで雪山を登り
まさに「痛い目」にあってますからねww
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一時間ほど登ってきて眼下を見下ろします。
アリの行列のような感じに見えます。
スタートが早かったからそれほどでもありませんが
ピークの頃は大渋滞が発生するほどらしいです。
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1時間半ほどで大雪渓は終わり回りも森林限界を超えた感じです。
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「白馬岳」と言えば「お花畑」としても有名でして
国内の200種ほどの高山植物がこの一帯に生息してるらしいです。
ちなみに「白馬岳」の正式な発音は「しろうま」なんですって。
山としては「しろうま」で白馬村とか白馬駅とか白馬スキー場は
「はくば」と発音しますね。
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スタートして4時間 ようやくこの日のテンハク予定地である
標高2730mに立つ「村営白馬頂上宿舎」に到着です。
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私が到着したころにはすでに10張ほどのテントがありました。
高台から見下ろした風景です。
私のテントは左下すみっこの黄色のテントですが
左側の長細い建物がテン場管理小屋と一緒になっている
トイレなんですねww気が付いた時はすでに遅く
風向きによってはかなり消臭剤の匂いが鼻に着いてしまいました。
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テントを張り終えてからこの日のうちに「白馬岳」頂上を踏みに
手ぶらで出発です。
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「白馬岳」頂上に向かう稜線にも多くの花が目を楽しませてくれます。
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振り返るとテント場が小さ見えます。
左側の山肌が見えてるのが「杓子岳」でその右隣りのガスに覆われてるのが
「白馬鑓ヶ岳」です。その先の稜線が翌日の「唐松岳」
「五竜岳」に繋がるルートです。
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日本最大の集客力を誇る「白馬山荘」まできました。
玄関は普通の山小屋って感じですが
2枚下の写真でその大きさが分かると思います。
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2932m「白馬岳」山頂です。
この時点で周囲はガスガスで眺望はなし。
なんか殺風景な写真となってしまいました。
(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)
その後山頂宿舎に戻ります。
かなりガスってきたので宿舎のデータ放送の天気図をチェックすると
翌日の天気が一気に悪化してます。
いきなり翌日と翌々日に雨マークです。
これにはかなりテンションが落ちてしまいました。
なんせ翌日は10時間の行程で尚且つ途中には
不帰のキレットと呼ばれるかなりの難所があるからです。
眺望も楽しめないならと思い
翌日は計画を変更し栂池公園側に下山する事にしました。
翌朝テントを撤収して行動を開始した午前6時の「白馬岳」です。
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 振り返って見えるのが下の写真の左が「杓子岳」
右側が「白馬鑓ヶ岳」この時間ではまだはっきり見えます。
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往復3時間弱ってとこでしょうか?
雨が落ちる前に急いで踏んでおこうと足元に重いザックをデポして
手ぶらでスタートです。
アタック用の軽量ザックは自宅に置いて来てます。
本来チョットした距離でも山では水と雨具だけでも携帯すべきなんだけど
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その不手際が如実に表れたのが「杓子岳」頂上手前です。
一気に天候が急転して当たりはガスで覆われ
雨風がひどくなります。
グローブはしてましたが指先がカチコチで
やっとのことでシャッターがおせました。
ここから往復で1時間弱で「白馬鑓ヶ岳」も行けるのですが
レインカバーも着けずにデポしたザックも心配で
ここで引き返すことにしました。
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無事にザックをピックアップできました。
唯一の救いは途中「ライチョウ」さんに会えたことかな?
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午前8時に一度「頂上宿舎」に戻り休憩しながら
再度この日のルートを確認です。
栂池に降りるルートは距離が長いんですよね。
しかも眺望が臨めない雨歩きですから最短で下りられるのは
昨日歩いた大雪渓をもう一度下るのがベストでしょう。
時間的にも栂池よ1時間以上早くに下界に下りられます。
そんな訳で午前8時30分下山の開始です。
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この日は日曜日。翌日も祝日だから多くの登山客が雨の中
大雪渓を登ってきます。
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10時30分 「白馬尻小屋」まで帰ってきました。
冒頭の1枚目の写真が同じ場所からの風景ですが
この日は同じアングルですがマッチロケです。
そして11時10分猿倉荘到着です。
白馬駅行きのアルピコバスが12時20分発なのでそれまで
二日ぶりのまともな食事「カツカレー」をいただきました。
結局今回の山旅で楽しめたのは初日の昼まででしょうか?
せっかくの三連休の計画だったのにちょっと残念ですが
せっかく歩くのなら眺望を楽しみたいし
次回にとって置く事にしました。
しかし最近はふと、後どれだけ山歩きができるのかな?
あと10年若かったらもっと沢山計画できただろうに…
なんて事を考えてしまいます。
とりあえず少しでもいい景色に会えるように
日々の体調管理と体力づくりに頑張らなきゃね(^_-)-☆
イワベンケイ.jpg
なんか美味しそうな「イワベンケイ」
オダマキ.jpg
可憐な「オダマキ」
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線香花火のような「カラマツソウ」
キヌガサソウ(1280x852).jpg
直径20cmほどの「キヌガサソウ」
チングルマ.jpg
かわいい「チングルマ」
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「ミヤマカラマツソウ」
ミヤマタンポポ.jpg
「ミヤマタンポポ」
ミヤマキンバイ.jpg
ps
私が白馬岳を登ったのはこれで2回目となりました。
実は最初の白馬は今から40年前の高校2年の時です。
わが母校は当時新設校で我々が一期生でして
中学三年の受験前に生徒募集の一環として
新設校の説明会がありその時の触れ込みが
「修学旅行はハワイ!」
この言葉を聞き一気に受験勉強のやる気に火が付きました。
そして晴れて入学が決まりましたが新設高の指導は
最初が肝心とばかりにかなりのスパルタ高でした。
2年目に赴任してきた若手の先生に「ここは軍隊みたいだね」
と言わしめたほどですから。
で、その修学旅行ですがハワイはどこかに消えてなくなり
修学旅行という言葉も「研修旅行」と代わりそのメイン
行事が「白馬岳登山」というものでした。
大雪渓を歩いた記憶はあるのですがその前後まったく記憶に
残っておらず。
当時は嫌々歩いてた事は確かですね。

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