SSブログ

前穂、奥穂の岩稜歩き [山登り]

すでに一週間過ぎてしまってますが先週末の土曜、日曜で

今年初訪問となる北アルプスを満喫してきました。

梅雨明けしない関東地方ですからなかなかすっきりしない天気が続くなか

その週は久々の土日二連休が確定していた為

行ければ行きたい!と天気予報とにらめっこの日々でしたが

不安定な大気の為予報は刻々と変わり

当初は土日はダメって諦めモードでしたが

金曜日には土日から雨マークが消えて晴れマーク点灯です!

キタ――(゚∀゚)――!!

仕事から急いで帰宅するとシャワーを浴びチャチャっと準備。

しかし向かう先は上空3000mオーバーですから

寒さと雨対策はバッチシでレッツラGO!

今回の目的の山は「奥穂高岳」3190mで国内標高3位の山です。

過去にも登ってますが今回は「前穂高岳」経由の初ルートで

アタックです。

IMG_3769 (1280x852).jpg

沢渡駐車場には土曜の午前2時30分に到着し乗合タクシーが始動する

5時まで仮眠して北アルプスの表玄関となる上高地バスターミナルに

6時丁度に降り立つとなんと!穂高連峰が青空に映えてます!

予報は晴れのち曇りですが晴れ時間が長い事を祈りながらスタートです。

IMG_3781 (1280x850).jpg

河童橋と穂高のアングルは四季を通して絵になりますね。

そして中部国立公園に指定されていて通年のマイカー規制が

20年以上続いてますから流れる梓川の水も綺麗で

直接口をつけて飲みたくなります。

IMG_3784 (1280x852).jpg

奥穂へのアクセスはフラットな樹林帯を10km進んで涸沢に入るルートが

一般ですが今回は河童橋を渡り岳沢湿原を抜け

そこから一気に前穂までの急登に取り付く歩き甲斐のあるコースです。

IMG_3795 (1280x852).jpg

IMG_3796 (1280x833).jpg

湿原の明神池まで来るとスタートから気になっていたガスが

かなり低く垂れこんできます。

そしていよいよ山道のスタートでここからは展望は無くなります。

そのかわり沢沿いのルートですから青々した苔の絨毯が目に優しい~

IMG_3801 (1280x811).jpg

IMG_3803 (1280x852).jpg

このコースで有名なスポットである天然クーラーの風穴です。

地下に雪解けの伏流水が流れているのでしょう。

穴から冷気が流れ辺りを涼しくしてくれてます。

標高2140m

岳沢小屋に7時40分

ノンストップで来たから汗ダクダクです。

ここでザックを降ろし10分休憩

IMG_3819 (1280x809).jpg

そして再スタートの時はヘルメットを装着!

パイルダーオオ――ン!!

なぜならばこの先の「重太郎新道」はハシゴ、鎖場の連続で

落石も多いデンジャラスコースですから

怪我をしないさせないがポイントね(^_-)-☆

IMG_3824 (1280x852).jpg

IMG_3825 (1280x852) (1024x682).jpg

こんな感じのコースですから人が少ないのがメリットね。

IMG_3829 (1280x852).jpg

森林限界を超えると上空をさえぎる物がなくなり空が広がりますが

青空とはここでお別れでこの後は

ガスガスの世界となってしまいました。

IMG_3831 (1280x852).jpg

ここからは山歩きと言うより岩稜歩き岩登りと変わります。

しかしルートはマーキングされていますから

見落とさない限り安心です。

と言うより見落としたらそれは落石や滑落の原因となります。

IMG_3833 (1280x852).jpg

IMG_3836 (1280x852).jpg

前穂高岳の200m直下「紀美子平」からは一瞬だけ青空が見えましたが

私が前穂の頂上に着いた時はまっ白けで眺望ゼロです( ノД`)シクシク…

unspecified8SXAFPYL.jpg

10時25分標高3090mの前穂で記念撮影ね。

さてここから「紀美子平」に下りて奥穂に続く「吊り尾根」渡りです。

最初のバスターミナルの写真のバックに写っていた

穂高連峰の真中の弓なりになっていた場所です。

IMG_3846 (1280x852).jpg

上高地からもバッチリ見えたって事はここからも眼下が一望できる訳ですが

ガスは濃くなる一方で20m先に行くチームも見えなくなるほどです。

IMG_3859 (1280x852).jpg

IMG_3860 (1280x852).jpg

上高地側の眼下はガスガスでしたが

反対側の涸沢カールはキレイに見えます!

雲が無ければ常念岳や表銀座の縦走尾根がみえたでしょうが

それでもカールの底にある涸沢小屋と涸沢ヒュッテの赤い屋根が綺麗です。

ここまで来たご褒美って感じです。

IMG_3868 (1280x852).jpg

IMG_3870 (1280x852).jpg

スタートして7時間でようやく奥穂頂上3190mですが

ここでも眺望ゼロの白の世界でした。

IMG_3872 (1280x852).jpg

頂上で景色の回復を待っても期待ゼロなので

さっさと本日の宿泊先である山荘に向かいます。

しかしこの時間なのに下から登ってくる人たちがいます。

山荘泊まりでちょっと頂上までってなら分かるけど

この天候でこれから縦走なら危険ですよね。

IMG_3875 (1280x852).jpg

そして山頂から30分ほどして200m下のコルに建つ「穂高岳山荘」が見えてきました。

この時間でテン場も空いてるしテラスにも人がまばらです。

ピーク時では布団一枚に大人二人なんてザラですが

この日はこの少なさで布団一枚独占できました。

(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)(*´ω`)

山小屋での必需品「耳栓」を今回も忘れなかったため

夕食後は爆睡10時間!普段の3倍の睡眠時間から目覚め耳栓を外すと

外から歓声が聞こえてきました。

窓に目をやると空が一面赤く焼けてます!

IMG_3876 (1280x852).jpg

山荘の名物「太陽のテラス」は名前の通りいまからまさに太陽を

迎えようとしてました。

IMG_3878 (1280x960).jpg

東の空が徐々に赤く広がって

IMG_3883 (1280x852).jpg

山荘も赤く焼け

IMG_3897 (1280x852).jpg

4時40分ご来光です!

ちょうど「常念岳」のピークから登る太陽!

実はこの日はダイヤモンド富士ならぬ「ダイヤモンド常念」だったのです。

IMG_3907 (1280x852).jpg

この時間に常念岳のピークにいたら穂高連峰は真っ赤に焼けていたでしょうね。

いまだに常念岳は訪問してないからその風景も憧れます。

当初の予定は翌日は涸沢カールに降りて

ゆったり上高地への樹林帯を歩いて帰る予定でしたが

この日の朝の天気を見て前日のガスガスの景色の

リベンジがしたくなり来たルートをそのまんま

踏みなおすことにしました。

IMG_3933 (1280x852).jpg

奥穂の頂上!青い空がキレイ!

IMG_3917 - コピー (1280x810).jpg

北を見ると北穂高と涸沢岳そして真ん中には北アルプス一番の人気もの

槍ヶ岳がドドド――ン!!

IMG_3924 (1280x852).jpg

そして眼下には上高地と河童橋の周辺が見下ろせます。

そして霞沢岳、六百山の向こうには雲海が広がり

乗鞍岳そして南アルプスそして富士山まで見渡します。

IMG_3927 - コピー (1280x852).jpg

そして4年前に縦走したジャンダルムから西穂に続く

ラスボスルートの先には活火山である焼岳が見えます。

IMG_3937 (1280x852).jpg

360度眺望バツグン!この日は遮るものはありません。

IMG_3939 (1280x852).jpg

奥穂を降りて前穂に続く吊り尾根も昨日と違い先の先まで見えます。

IMG_3954 (1280x852).jpg

途中に来たルートを振り向くと奥穂の岩稜が青空に映えます。

IMG_3963 (1280x852).jpg

そしてこの日の前穂の頂上も360度ベストビューです。

涸沢カールが綺麗!槍までも綺麗に見渡せます。

IMG_3965 (1280x852) (2).jpg

IMG_3967 (1280x852).jpg

前穂からの下山となる岩稜下りは登るより慎重に足を運びます。

IMG_3969 (1280x852).jpg

「岳沢パノラマ」からは眼下には前日休憩した岳沢小屋が見えます。

IMG_3970 (1280x852).jpg

その岳沢小屋まで下ってお目当てのシャーベットアイス400円!

巨峰の甘酸っぱさが体に染みる~

IMG_3972 (1280x852).jpg

そしてこの日は私が岳沢小屋を後にした午前10時過ぎから昨日と同じ様に

雲が湧き始め正午に上高地に着いた時は穂高連峰はガスガスの世界となってました。

土曜日スタートした時は天候が不順で多くの方が登山を

回避した為か人気の穂高も人が少なくストレスなく楽しめました。

その代り初日は眺望は楽しめませんでしたが

二日目は最高な山歩きができました。

「岳沢小屋」経由の「重太郎新道」は骨太で本当に歩き甲斐があります。

そして岩稜地帯では4つ足状態で登らなければならない場所もありますが

イコールそれは体を山に密着させることになり樹林帯を歩くより

山をより近くに感じる楽しみになります。

憧れの穂高は何度きても憧れの山でありました。




#日本百名山 #北アルプス #涸沢 #奥穂高岳 #前穂高岳 #穂高岳山荘


nice!(43)  コメント(13)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。