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3度目の雪の西穂高岳 [山登り]

年内の仕事は26日の土曜日で終了しました。

そして去年と同様その晩に北アルプスに向かって出発です。

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今年の山行は天候に恵まれなかったり

車のアクシデントで登山口手前で断念ってのがあったり

その中でも今年の大イベントに掲げていた

黒部の秘境「下の廊下(しものろうか)」の踏破が

雪渓が消えず登山道を塞いだままと言う事で不運尽くめの一年でした。

その一年の締めくくりが北アルプス「西穂高岳」です。

西穂は一昨年の夏山の時期に奥穂高岳から西穂縦走の時に

頂上を踏んでいますが積雪期の西穂登頂がもう一つの

今年の目標でした。

というのも去年の暮れの西穂でも悪天候に見舞われてるいて

実に3度目のリベンジなんです。

しかし初日は最初の写真の様にガスガスの白の世界におおわれてます。

まあこれは想定内で翌日の天候回復を信じてその日の宿

「西穂山荘」で午後6時過ぎには布団にもぐり込みます。

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午後9時過ぎに一度目を覚まし夜空を見上げるも相変わらずの様子です。

が、午前3時過ぎに起き出すと満天とは言えませんが雲が途切れ

星が見え隠れするまでになってます。

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外は氷点下13度ですが風が少々気になります。

完全防備で出発です。

丸山を超えると予想通りすごい風が吹き荒れていて

体感温度はマイナス20度近いと思われます。

この日は新調した氷点下仕様のグローブ(皮手でインナー厚手ウール)に

もう一枚薄手のウールグローブ着けていても指先の感覚が無くなります。

そして午前7時前、

西穂高岳独標に辿り着くのと同時に東の空からのご来光です。

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目の前には左側にピラミッドピークその隣が西穂高岳が

モルゲンロートで真っ赤に染められています。

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しかし相変わらずのすごい風が吹き荒れていて

時折、強風姿勢を強いられるほどで

同じ時間に独標にいたハーネスにジャラジャラ付けてロープワークまでしていた連中でさえ

独標から先に進むもすぐに戻って来てギブアップ宣言です。

私の装備と言えばヘルメットに10本爪アイゼンとピッケルだけなんですが

実はこの日ゴーグルを忘れてきていて

この強風で目が凍って空きづらくなってきてます。

そんな訳で私もここで断念(-_-;)

山荘まで戻る事にしました。

しかし一度山荘に戻って一息つきましたが

風が時折弱まっているのに気が付き再度アタックです。

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真中の台形の所が先ほどいた独標で真中のツンとしたのがピラミッドピークで

左隣がそれより高い2909mの西穂高岳です。

氷点下仕様だと中々カメラを取り出せず

ルート上の写真も撮りたかったのですが全て

記念撮影の様なアングルになってますww

そしてこの日2度目の独標を後にピラミッドピークに登る事が

できました。

そして目指すは目の前の一番高いのが西穂のピークなんですが

いまだに岩に着いた雪を吹き飛ばしている強風の中を

裸眼で登るのは無理と考え涙を呑んで

今回はここが終点となりました。

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しかし眼下には先ほどまでいた独標が小さく見え

その彼方には焼岳その左下には静かな上高地が広がっているのが見えます。

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西穂高のピークには立つ事は出来ませんでしたが

素晴らしい風景を見れただけでも良かったと思います。

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それと同時に自然の荒々しさを再認識できたと思います。

積雪期の西穂登頂の目標は持越しになりましたが

今回はピラミッドピークまで1歩前進した事が

次への経験に繋がる事でしょう。

山荘に戻り5時間で二往復もしたからお腹が空いてしまい

名物の「西穂ラーメン」食べて帰路に就きました。

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