鳳凰三山ならぬ二山でした [山登り]
南アルプスの玄関口の一つ「夜叉神峠」
高村薫さんの「マークスの山」のイントロ部分で
混沌とした暗黒の世界をイメージさせた舞台の峠です。
しかし11月23日午前4時半にその夜叉神峠駐車場に
到着した私の頭上には満天の星空が迎えてくれました。
11月最後の世の中三連休ですが私は日月の二連休って事で今年の雪山以来の
南アルプスは日帰りでの鳳凰三山にしました。
鳳凰三山・・・実は鳳凰という山はなく「薬師岳」「観音岳」「地蔵岳」
の三座を総して鳳凰三山と呼ばれます。
ちなみに「日本百名山」では鳳凰山として一座とカウントされてます。
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アクセスはこの夜叉神からと青木鉱泉が有名です。
夜叉神峠は横浜からだと約2時間と近いため今回はこちら側からのスタート
となりましたが三座をめぐるにはかなり距離が有る為
鳳凰三山は二山の計画で出発です。
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到着してここ最近はまっている星撮りに小一時間費やしました。
今回は初挑戦の星の軌跡を撮ってみました。
シャッター時間20分ですが周りには登山客の乗用車が
ヘッドライトを点灯させるため少々明るい写真となってしまいました。
その後 5時50分に出発
気温は零度近い為、機能性シャツを重ね着して対応します。
すぐに汗ばみますが肌にはベタつかず汗だけを発散し体温は温存してくれます。
ホント最近のギアの性能には脱帽です。
と、足元を見ると大きな霜柱です。
高さは優に10cmはありますね。
小学校の冬休みの自由研究で霜柱を取り上げたのを思い出しました。
冬空の下での登山道ですが人気のお山であってこの日も多くの登山客がいらしてます。
抜きつ抜かれつ休憩無で9時15分「南御室小屋」に到着。
テン場には5つの幕営がありました。
ここで初めてザックを降ろしかじかんだ手でコーヒーを入れ
セブンイレブンで購入したパンを2つ食べます。
ここまでのルートは太陽光が届かない日陰ルートの為
手先の神経がなくなるほどとなった為ここで氷点下対応グロブに交換。
ここまでで約3時間半ですからいい感じですね。
地図時間ではここから薬師岳頂上は約2時間ですから頑張れば小一時間かな?
森林限界を超えてハイマツが茂る丘陵に足を踏み入れると
薬師岳がお目見えです。
まわりの木々が妖怪のように見えますww
この日10時40分に薬師岳に到着ww
広い頂上は砂状で「燕岳」の様に花崗岩がゴロゴロしてます。
薬師岳から見る観音岳。
三山の中で最も高い標高です。
観音岳から振り返ると薬師岳の向こうに富士山がクッキリ!
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で、これが三山目の地蔵岳でしてツンと立った頂上の岩はオベリスクと呼ばれ
向かいの北岳からもよおく観察できます。
ここで100枚以上写真を撮り終え薬師岳に戻り12時丁度に下山の開始です。
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時間的に地蔵岳を回ってもよかったのですが今日の帰りは
渋滞がきつそうだし本日は大相撲千秋楽という事もあり
下山はガンガン鬼歩きで3時10分に駐車場へ帰還でした。
昭文社の「山と高原地図」の時間表示はかなり遅い方に
合わせたものになっているようでそれに越したことはないのですが
今回のルート上に建てられた時間表記はトレラン選手用か?
って思われるものが数多くありました。
帰りの夜叉神峠休憩所手前の峠では「あと40分で夜叉神峠」
とあった為登り以外はすべて小走りでしたがきっかり40分かかり
そこから駐車場までは20分の表記でそこからもガンガン3グループ追い越し
駐車場に戻るとやはり丁度20分でした。
山では多くの方と挨拶しましたがこの時間でも駐車場は7割ほど埋まってます。
明日も休みだからお泊りの方が多いのかな?
なんて思いながら帰路に着きました。
ぐがぁ!
やはり連休の中日、それも秋の行楽にぴったしのお天気に恵まれた一日でしたから
帰りはどこに逃げても大渋滞です。
今朝は東名海老名から初使用の中央道にアクセスする圏央道を利用したのですが
帰りに甲府昭和から高速に入ると八王子まで90分の表示です。
悩んだ挙句に大月から富士五湖経由で御殿場に渡り
東名には上がらずに246を進むも大渋滞。
結局松田までトロトロ動きそこから1号に向かうも平塚手前でも大渋滞ww
結局大月から4時間半かけて地元に戻りました。
これなら中央道を90分かけて八王子まで行ってれば
残りは1時間弱で戻れたのにと後悔でした。