槍ヶ岳の夜明け [山登り]
渋滞の槍ヶ岳山頂から1時間ほど要して山荘にもどるとすでに夕食の時間となってました。
ちなみにこちらの「槍ヶ岳山荘」は一泊二食付きで9000円で収容人数は650名。
もちろん素泊まりもOKです。
でも山荘に泊まるのなら山荘ならではの食事も楽しみたいですよね。
夕食は5時からの部とそれ以降30分毎にチェックインの時間でグループ分けされています。
200名近くが一度に食事がとれる大食堂は圧巻ですね。
今夜のメニューは鶏肉の甘辛餡かけに生野菜とポテサラそしてお味噌汁!
素泊まりが6000円ですから一食約1500円となる食事です。
ポカリが500円って事を考えると山頂でこれほどまでのメニュー豊かなお食事が
出来ることに驚きです。
ここぞとばかりに大盛りどんぶりのごはん。
あっという間に平らげます。
消灯時間は8時半ですがこの日は食事後、早々に布団に入ってしまいました。
この日は布団2枚に3人の割合でハイシーズンにしてはまだいい方かな?
今回は忘れずに持ってきた「耳栓」
これがかなり遮音性がすぐれ隣の人の会話は若干聞こえますが
部屋の外の会話はまったく聞こえません。
しかしこういう所ではなかなか寝付けず2時間おきに目を覚ましては時計を見てました。
何回目の目覚めでしょうか?時計を見ると午前3時。
そろそろかなと思い身支度をします。
周りはまだ寝ているためガザゴソと音を立てるのはタブーですから
前日の内に枕元に用意しておいたライトダウンジャケットとレインウェアーを着込み
カメラと三脚をもって外に出ると・・・
すっごい風です!
気温は8度ですが体感温度は5度以下に感じます。
そして夜空を見上げると・・・
イマイチ星が少ないかな?
上空はちょっとガスっている感じです。
あまり進歩していないカメラ部隊ですがシャッタースピード3秒でパシャリとな
時間は4時を回り徐々に東の空が赤く焼けてきます。
この日の日の出時間は5時00分ごろです。
AM4:40 槍ヶ岳がシルエットになり位置的にはその右側から太陽が昇る姿を狙います。
去年は「北岳」山頂からきれいな日の出を狙えたので
今回もワクワクです・・・ぐが!
なんかガスってきましたよ((+_+))
するとあれよあれよとまたたく間にあたりはガスにおおわれてしまいました。
聞けば前日も日の出時間のその時だけガスっていたらしく
この日も結局日の出写真はボツとなってしまいました。
登るたびにいい写真ばかり撮れていたら苦労しませんね。
これも次回にリベンジです (^_-)-☆
山荘に戻ると5時からの朝食が始まっていました。
ふだん朝めしなんてまともに食べたことないし
茶碗で食べる白米なんて私の生活では年に数回ですから
山荘での食事はこの上ないご馳走となります。
サバの塩麹焼に玉子焼き、ウグイス豆、こぶの佃煮、お浸しといった
シンプルなメニューですがこの日はてんこ盛りのどんぶりなのに
お代わりまでしてしまいました(ノ∀`)ペチョン
さーて!エネルギーはフル充填です!
もう一度山頂に登るのもいいのですがこの日はさっさと下山する計画です。
翌日が休みなら新穂高温泉からのもう一つの眺望のいいルートで下りたかったのですが
地図時間では下りでも10時間強でそれから渋滞の高速を帰る事は避けたく
面白味は半減しますが前日の登りルートをそのまんま引き返すことにしました。
地図時間6時間強ですが目標は4時間での下山!
10時前には駐車場に着ければいいのですが・・・
AM 5:40 山荘の前で(お世話になりました)と頭を下げ
最後にもう一度アルプスの山々を瞼に焼き付けて下山開始です。
あ!ヒザサポーターすればよかったかな?なんて思いながら
お花畑の中のガレ場を下ります。
前日はハアハアと悶えていた急坂を1/3の時間で下れちゃうww
今回も日の出写真以外はiPhoneカメラなのでやたらとピントが外れちゃいます
朝日を反射する北アルプスの水!
そのまんまボトリングして商品にできそうです。
この日私が下山時間にこだわったのには帰りの渋滞以外にも
もう一つの理由があったのです。
実はゴールとなる駐車場に私の甥っ子待っているから・・・
ではなくて(ノ∀`)ペチョン
車を停めた駐車場が6時間ごとに500円が課金されるんです。
金曜の午前1時に到着してますからこの日の朝の7時で2500円。
午後1時までに車を出せば3000円ですがその1時を1分でも過ぎれば
3500円となってしまうという大冒険スペクタクル映画さながらの展開なんです。
しかしそれは杞憂におわり目標の4時間で新穂高温泉の駐車場に到着しました。
標高が下がるにつれ徐々に気温の上昇が肌で分かり
ゴールの新穂高温泉は気温25度。
それでも下界はすでに30度オーバーなんでしょうね。
涼しい山での二日間でした。
でもちょっと汗臭いかな?
と言う訳で帰り際、新穂高温泉の日帰り温泉で汗を流して帰りの途に着きました。