富士山 登山編 [山登り]
富士山登山を計画するにあたり目的をご来光にした場合は
山小屋泊をするか夜スタートで日の出4:20前後に合わせ
山頂到着するプランになります。
ルートは吉田ルート、御殿場ルート、須走ルート、
富士宮ルートです。
御殿場、須走ルートは登山道からでもご来光が見れるそうですが
富士宮ルートでは稜線が邪魔をして登頂しないと
日の出瞬間のご来光は臨めません。
私の選択は登頂日の夕方、実家で仮眠して富士宮口から
21:00頃にスタートしてご来光を山頂でと言う
夜通しの登山計画です。
ぐがぁ!現在大相撲名古屋場所の真最中。
録画してありましたが実家で結びの一番まで
しっかり見てしまいました…(ノ∀`)ペチョン
19:00 実家出発
10分ほど北上した大渕地区ですが周囲は濃い霧に包まれます。
当日夜の天気予報は曇りのち雨…
雨登山が濃厚となります。
富士登山では雨具は必須です。
その雨は上から降るのでは無く、下から舞い上がる雨!
と言う事で先日新調したばかりのレインウェアの出番です。
ゴアテックスとまではいきませんがmont-bellの防水性と
通気機能が優れたセパレート式を上だけで大丈夫かな?
と思いましたがシャトルバスに乗り込む水ケ塚駐車場
では小雨が降り始めしっかり上下着込みます。
19:30 水ケ塚駐車場
20:00 シャトルバス乗車
20:30 新五合目到着
7月、8月の土日、お盆の時期は新五合目まで続く
富士山スカイラインはマイカー規制となります。
その為富士宮口からですと手前の水ケ塚駐車場に
乗用車を入れ(一台 1000円) シャトルバスとなります。
(往復 大人 1300円)
今回一番心配したのが高山病。
標高が上がるに従い気圧が低く酸素が薄くなり
体が順応していないと酷い場合は吐き気や頭痛ならまだしも
最悪の場合は体が動かなくなるというもの。
私も小学校の頃かな?新五合目まで車でドライブに行き
遊びかでら7合目あたりまで行き酷い頭痛になり
それがトラウマになっている記憶がありました。
その為今回は気休めとも言われている酸素1本を携行し、
新五合目で約1時間体を慣らしてゆっくりスタートです。
21:50 六合目 雲海荘到着
ここまで小雨模様でしたが急に雨が止みます。
見上げると…
うわっ!星が近い!満天の星空です。
刻々と変わる星空眺めてここでも30分ほど立ち止まります。
結果このこまめな休憩のおかげでしょうか、
今回はまったく頭痛さえも感じない登山でした。
日頃のRUNで毛細血管が伸びている結果かも?
しかし、この六合目を出発すると同時にあたりは
ガスにおおわれ雨と言うより嵐の状態となり
意識しなくても歩みがゆっくりとなります。
21:15 新七合目(6.5合目)御来光山荘到着
雪の中のホワイトアウト状態で視界は3mほどしかありません。
ぐっと寒さも増し、ここでご来光登山の必需品、ホカロン投入ぅ~
なかなか温もりが伝わらん(´Д`;)アヒ~
雨、風、霧の相変わらずの天候。
霧に頭に着けたヘッドライトが乱反射し
足元が覚束ないどころか下手するとコースアウト
しそうになる。
頼りとなるのがガイドロープと要所要所の
岩場に印された矢印。
1:45 八合目 池田屋到着
強風の為、体感温度が一段と下がり
ここでライトダウンジャケットを着込む。
今回の服装は
速乾性半袖シャツ<長袖ハイネック<フリースパーカー
ライトダウンジャケット<レインウェア
これにホカロンです。
この時、やたらとバックが膨らんでるのに気づく。
ぬわんと!気圧が低い為オヤツのスナックがパンパン状態です。
ここでエネルギーチャージとして180kcalのウィダー投入!
同時に富士登山のお守り酸素ガス吸入ぅ~
携帯用の5L酸素(500cc缶の大きさ)が600円位ですが
山小屋では1200円位するらしいです。
ちなみにこの八合目山荘池田屋さんまではこの日
すべてオールナイト営業をしているようでした。
2:50 九合目 万年雪山荘 到着
名前通り、振り返ると暗闇のなかに万年雪が
浮かび上がりました。(写真撮り忘れる)
3:50 九合五勺 胸突山荘到着
山荘と山荘を約1時間位の間隔でここまで登って来ました。
見ての通りのブリザード状態でなかなかペースが上がらない。
この日の日の出タイムが4:28
微妙なタイムペースとなりましたが、例え間に合っても
この天候では…と半分諦めが。
ぐがっ!とりあえずてっぺんを目指します!
頂上手前まで来るとこんな天候でもかなりの登山客ですので
一列縦隊の登山道は渋滞が発生!
それと同時に今まであんなに荒れていた空が明るくなります。
「これ、来るよ!来るよ!来る来る!」
周りからいっせいに声が上がると同時に…
キ・キ・キ・━━(゚∀゚)━━キタ━━━!!!!
ぬわんと!太陽が雲を掻き分ける様に出て来るではないですかぁー
時間配分のミスと思いの他の渋滞で頂上でのご来光とはいきませんでしたが
長い間、漆黒に閉ざされていた世界に飛び込んで来た
稜線越しのご来光と千変万化の雲海にしばし我を忘れて見とれてしまいました。
そして雲海の切れ間からは山中湖、
そして故郷の富士の街、遠くには駿河湾も見えます。
頂上ではこんな感じでごった返しです。
そして私は例の自給自足のコンロでお湯を沸かし
3ヶ月振り以上のカップ麺に舌鼓を打つのでした。
(後で知ったのですが火器使用は禁止だそうです(ノ∀`)ペチョン)
(次回は御殿場ルート、宝永山の下山編)