レディ・ジョーカー [小説]
8月に入ってからコツコツ読んでいた高村 薫 著作「レディ・ジョーカー」
作品自体は1997年に刊行され映画化もされてます。
ある程度の予備知識で先にビデオ化されたものを5年ほど前にレンタルして観ましたが
90分そこそこでは理解しきれない内容…
そして2010年4月にようやく文庫化されましたが、さすがに重圧で骨太の作品ですから
まとまった時間が持てるようになったら読もうと思っていた作品。
ようやく、昨日読み終わりました。
グリコ・森永事件をモチーフにした同作品。
警察とスクープを狙う新聞記者、犯人と被害者の裏取引の攻防と
読む者を引き込みます。
そしてそう言った入り組んだストーリーがチャプター毎に第一人称目線が
犯人グループであったり、刑事、被害者社長、新聞記者と変わりながら
ストーリーが進みます。
社会派推理小説と呼ばれる本作品に謎解きとかはなく、
最終的に身代金は?犯人はどうなった?という結論には至らず終わってます。
しかし、政治と金、個人と企業、生と死というものを
各キャラクターの内面を深くえぐりながら展開するストーリの為
読み終えた時のドスンとレバーブローを喰らったようなダメージがいつまでも残る作品でした。
と同時に、すでにキャストなども覚えていない映画を見直したくなりました。
最近は遅ればせながらの東野圭吾「手紙」 佐々木 譲「警官の血」
と体に重たい作品ばかりでしたから
そのせいでしょうか?腰痛(´・ω・`)
10日ほどラン中止していて最近は腰回りがヤバいです…
今日あたりは天気もいいしリハビリラン開始しようかな?