今月二回目の訪問 @北アルプス [山登り]
8月2週目の土日でまたもや北アルプスに出撃してしまいました。
今回の目標は国内標高第5位「槍ヶ岳」3180Mです。
前の週の「燕岳」では終始チラ見していた「槍」ですが
やはり見ているだけでは落ち着かず 出撃してしまいました。
金曜の夜に中央道をかっ飛び長野道松本I・Cで降り
上高地を通り抜けそのまま岐阜県に飛び込みます。
「槍」にはいくつかのアクセスルートがありますが今回はその中でも
移動距離が最短で元気なら日帰りも可能な新穂高温泉からの右俣谷経由です。
移動距離12km
出発点が標高1095mから槍ヶ岳山荘の3080m 槍ヶ岳頂上3180m
ですから標高差は2000mになります。
序盤はなだらかな登りですが終盤は1km弱で一気に500mの標高差が待ち受けます。
夜中の1時過ぎに新穂高温泉の有料駐車場にぶち込み3時半に起床。
ちなみにこの新穂高温泉口からは今回のルートと並行して出発する
双六山経由のルートもありそちらは絶景が続き飽きが来ないのですが
片道18kmとなるため若干時間がかかります。
AM4:00 出発
あたりはまだ真っ暗でヘッドライトを点灯させなければ暗闇の中です。
絶えず川のせせらぎの音が耳に届き
後は自分の靴音だけが闇夜に響きます。
「マークスの山」の冒頭のシーンを思い出します。
時間は4:30を回りそろそろ日の出時間でしょうが
ガスっているのかルート的に穂高の西側に位置するためか日陰になっていて
太陽光はまだ見えず空が徐々に明るくなるだけです。
上高地などの人気コースに比べると遥かに人は少なくこの日も
前後には2人の登山客しか見ませんでした。
AM 5:43 「白出沢出合」
ここを折れれば「奥穂高岳」にも通じています。(地図時間 7h)
この白出沢までは工事用のダンプルートにもなっている林道でしたが
ここから山に入り本格的な登山道になります。
登山道は「鎌田川」に沿って伸びていて大きな岩がごろごろした登山道です。
AM 6:49 「避難小屋」
出発して7km地点
川の水は限りなく透明で冷たく何のためらいもなく飲めてしまいます。
そして林道の中に急に現れたのが「藤木レリーフ」
日本のロッククライムの先駆者である藤木九三さんです。
AM 7:40 「槍平小屋」
ここまでで3時間30分経過となり小休憩です。
休んでいると2人×3グループほど追いついてきました。
そらは曇っているのかな?太陽光はきてません。
15分ほどして再出発
そこからは同じような風景というか森林の中を1時間30分ほど進みます。
少し飽き始めた頃ようやく空が開けてきました。
遥か彼方に見える雪渓をまとったのは「丸山」かな?
そして左手には・・・
一面花が咲き乱れる「お花畑」となっていて
なんだかいい匂いが涼しい風にのって鼻をくすぐります。
AM 9:40 「千丈分岐」
地図では残り2kmですがここからはお花畑を縫うように
延々とがれ場、ざれ場が続きます。
標高は2500mとなってます。
そしてここにきて何かがおかしい・・・
カラダがやたらと重い・・・呼吸が苦しい・・・
ほんの10m移動しただけでカラダが止まってしまう。
どうやら軽い「高山病」を患っている様子です。
富士登山でも先月の3000オーバーの奥穂でも異常なかったのですが・・・
まあこればかりは「なる時はなる、ならない時はならない」からしょうがないかな?
5分ほど立ち休みすればなんとか動けるのですが
10m先ではまたその繰り返しです。ハアハアハア(*´Д`)
見上げると尾根の上の登山客がアリの行列の様に見えます。
あれが新穂高温泉から双六山経由で来る眺望のすばらしいルートです。
二泊三日コースならあんな縦走コースもありですね。
そして残り2kmを休み休み2時間かけてようやく
「飛騨乗越」に着きました(^O^)/
そしてテント場を通り抜けてこの石段を登り終えると・・・
AM 11:50
ようやく槍ヶ岳山荘到着です!
スタートからして8時間、後半の落ち込みでほとんど地図時間と変わらない結果でした。
しかし相変わらず高山病の症状が出ているため日帰りプランなど毛頭考えず
宿泊手続きをして早々に布団にもぐってしまいました。
寝てしまえば回復するかなと思いましたが気が高ぶってなかなか眠れず
2時間ほど周りの音を聞きながら目をつむっていましたが
喉が渇き500円のポカリを飲みほすと幾分元気になりました。
翌日の天気は晴れのち曇りでご来光も期待できそうですが
とりあえず今日のうちに頂上を踏んでおこうと
山荘の100m上空の「槍ヶ岳」山頂アタック開始です。
本来なら急な天候変化を危惧して最低雨具の携帯は必須ですが
まったくの手ぶらで登る人がほとんどです。
この槍は登り下りが別ルートにもなっていますが
かなりの渋滞が発生することでも有名ですから最低限の雨具防寒具は
持って行った方が安全ですね。
切り立った岩山にたくさんの人がしがみついている感じです。
登り下りの各々のルートに4つの鉄梯子があります。
三点支持を意識して下を見ないで平常心で登れとよく言われてます。
下を見ると・・・
( ゚Д゚) ひえ~ww玉ひゅんものですぅーーーー
この日はお年寄りの大勢のパーティーがいらしてだいぶ時間を要しているようです。
5分10分立ち止まること数回。
こんな時に雨雲が来て大雨に遭い降りるに降りられないなんてなったら
低体温症になることも十分考えられますね。
基本ルートにはペンキでマーキングされていますからそれに沿って登ります。
足場がない場所では鉄筋棒が打たれてます。
山荘を出た時は気分はまだすぐれなかったのですが
この渋滞した登頂で休み休み登ったのが良かったのか
だいぶ気分が良くなっていくのが分かります(*´ω`)
最後の梯子を登り終わって晴れて3180M!
標高5位 槍ヶ岳 登頂!!!!!
これで1位、2位、5位を制覇!
先月は3位の奥穂高を目の前にして諦めてしまってますから
早くそちらもリベンジしたくなります。
ちなみに4位は去年登った2位の北岳の稜線上の「間ノ岳」
こちらも時間があれば北岳と一緒に制覇できのですが目の前にして
下山してしまっていて今思えば非常に悔やまれます。
頂上でしばし大パノラマを満喫して渋滞の中下山すると
山荘ではすでに夕食の時間となっていました。
翌朝には綺麗な日の出が見れるかな?
(・・・つづく)
こんばんは〜とうとうやりましたね槍ヶ岳!
おめでとうございます!でも高山病の症状が出るのは怖〜っ!
写真を見ているだけで疲れて来ました・・・ほんと
次はどちらへ?あ〜息が切れますよ〜
by Hide (2013-08-13 18:08)
もはやランナーと言うより登山家ですね。
写真だけでもワクワクしてきます。
まずはザック選びから始めるかな。
by harley (2013-08-13 21:27)
「そこに山があるから」の世界に入ってしまった
ようですね。
by がんてつ (2013-08-13 22:27)
槍に行かれたんですね!! 体調が回復してよかったですね。ここまできてUターンも辛いですからね…。
写真を見ていたら私もまた登りたくなりました。一度は大キレットを通っていきたいと思っているのですが、まだ勇気がありません…。
by Yoshiki (2013-08-14 00:09)
途中はちょっと心配しながら記事を読み進めましたが
無事に登頂されたようでほっとしました。
美しい日の出を見ることができたのでしょうか。
by hirochiki (2013-08-14 05:29)
いや~すごい! ただただその一言です、登頂おめでとうございます♪
by リック (2013-08-14 06:32)
いや〜感服します。
高山病も吹き飛ばす勢い、行動力の人ですね。
素晴らしい!
by コンブ (2013-08-14 07:20)
うわー槍だー 岩岩ですねー!
1時間くらいの往復でも、さすがに手ぶらは不安ですよね
奥穂にしても間ノ岳にしても、強行しても楽しさは半減だったかもしれませんし、また行って下さい!
自分もちょうど槍ヶ岳に行ったところです。ニアミスですね!
鹿島槍ヶ岳ですけど。
by ひさみね (2013-08-14 09:27)
最後はすごいところを登っていくのですね・・。
写真を撮る余裕があるところがすごいです・・。
高山病は、下山しないと症状は治らないのだと思って
いました。宿泊されたとはいえ、山の中ですし、お体は大丈夫だった
のでしょうか・・・。
無事に登頂、何よりでした(^^)
by keroyon (2013-08-14 11:36)
ふぅ~
どきどきしたわ~~♪
by 鬼瓦ごん子 (2013-08-14 11:37)
アリンコのように列になってるのを見ると
「くものいと」を思い出します。
by 重 (2013-08-14 19:39)
この時期、山頂の気温は、どのぐらいなんでしょう? 下界は、大変なことになっていますから。
by ammysan (2013-08-15 07:13)
やっぱり500円のポカリだと 効くんですね~(笑
お疲れ様でしたぁ(^^ゞ
by DON (2013-08-15 09:15)
僕も山への欲求が高まってきました(笑)
by 38kicks (2013-08-15 09:42)
ご訪問&コメントありがとうございます(^^)//
山小屋かっこいいです...うぉぉぉぉー!
by alba0101 (2013-08-16 12:49)
>Hide さんnice!&コメありがとうございます!
9月は週末2回はいけそうです。
まず標高三位の奥穂高岳のリベンジと南アルプス散策したいです。
>harley さんnice!&コメありがとうございます!
harleyさんもアルピニストデビューですか!
>がんてつ さんnice!&コメありがとうございます!
そうそう、山が呼んでるぜ!
>Yoshiki さんnice!&コメありがとうございます!
ホントあのまま調子が戻らなかったらどうしようって布団の中でずっと考えていたんです。
>hirochiki さんnice!&コメありがとうございます!
心配させてしまいすみません。
無理して布団から出て山頂に上がったのが良かった様です。
>リック さんnice!&コメありがとうございます!
ちょっと後半アヒアヒでしたが…
次回はサクサクと登りたいですね。
>コンブ さんnice!&コメありがとうございます!
高山病がひどくならず良かったです。
>ひさみね さんnice!&コメありがとうございます!
鹿島槍ヶ岳も名峰ですよね。
レポ楽しみにしてます。
>keroyon さんnice!&コメありがとうございます!
私も最悪下山かな?って心配してました。
一度山頂に登り山荘まで100m標高を下げたのが良かったのかな?
>鬼瓦ごん子 さんnice!&コメありがとうございます!
私も心臓がバクバク言ってました。
>重 さんnice!&コメありがとうございます!
芥川龍之介ですね!
でもあれは舞台が地獄でしたね。
>ammysan さんnice!&コメありがとうございます!
100m登ると0.6度下がると言われます。
3000mの山頂なら18度気温が低くなってますね。
>DON さんnice!&コメありがとうございます!
ここの山荘へはヘリコプターが物資輸送してます。合力で荷揚げしている所よりは安い感じです。
>38kicks さんnice!&コメありがとうございます!
奥方も燃えてそうですね。
>alba0101さんnice!&コメありがとうございます!
ここは山荘だからホテル的イメージですね。
小屋は山荘よりランクが少しさがりますね。
by JUN (2013-08-17 14:39)